こんにちは、日東タオル専務の鳥山貴弘です。突然ですが、タオルでつくる「ケア帽子」ってご存知ですか?今日は、千葉骨髄バンク推進連絡会が行っているケア帽子の活動をご紹介したいと思います。
【ケア帽子(タオル帽子)とは】
白血病などの血液のガンにかかってしまった場合、その治療の過程で副作用として「脱毛」と向き合うことになります。抗ガン剤の治療の説明を受ける際、脱毛の話をされると悲しい表情になる患者さんが多いそうです。
重い病気になったことに直面し、その治療を受けるだけでも想像を絶するほど辛いのに、さらに脱毛により見た目も大きく変わってしまい、心に大きな負担を与えます。
ケア帽子は、フェイスタオル1本から作る、脱毛の副作用のある治療を受ける患者さん用の便利なアイテムです。タオルを指定の型にしたがって裁断し、縫製するだけで、比較的簡単に出来上がります。手作りなので、個人ごとのサイズ調整も簡単です。
タオルは通気性もよく、毎日洗濯することもできるので、患者さんに喜ばれるそうです。少しでも明るい気持ちになってもらえるように、特に、小児用にはキャラクターや明るい色合いのものを選びます。また、免疫力が落ちているので、怪我防止にも効果があります。
【千葉骨髄バンク連絡協議会の活動】
千葉骨髄バンク推進連絡会では、ケア帽子の製作講習会を定期的に開催されています。主に講師をされるのは、千葉の会副会長の西島隆史さん・西島一恵さんご夫妻です。お二人は、お子様を血液のガンで亡くされており、患者さんやそのご家族の気持ちに誰よりも寄り添うことができます。
講習会に参加されるのは、日本赤十字奉仕団の方々のほか、個人の方も多く参加されます。闘病中のご家族、ご友人へのプレゼントとして、これから治療に入られるご本人が作られる場合もあります。
講習会で製作したケア帽子は、毎年クリスマスプレゼントとして、東京都内、千葉県内のガン治療を行っている病院へ寄贈されています。20年度は、コロナ禍にも関わらず、多くの方が作製してくださり、9病院・計500枚を寄贈され、各病院から感謝のお手紙が届いているそうです。
【日東タオルとの関わり】
当社のすぐそばに、設立30年になる「全国骨髄バンク推進連絡協議会」の事務局があります。6年ほど前に、西島一恵さんがその事務局に立ち寄られた際、当社を見つけて、タオル支援のご相談を頂いたことがはじまりでした。
私自身が全身性の円形脱毛症(原因不明)を小学1年生の時に発症しており、脱毛の辛さはよく知っていましたので、ケア帽子活動の大切さはすぐに理解することができました。
アラフォーの今、原因不明(老化?)の脱毛により、私の頭はお坊さんのようですが、もう慣れたのでケア帽子は必要ありません・・・w
少々話が脱線しましたが、タオル支援のご相談をきっかけに、毎年500枚ほどのフェイスタオルを支援させて頂いております。無地のタオルだけでなく、出来るだけ明るい柄やカラーのものを集めています。もちろん、患者さんが使われるものですので、全て新品をお送りしております。
2018年には、関係会社のモラルテックスで自社イベントを開催した際、骨髄バンクとケア帽子活動の紹介ブースを出展頂き、ケア帽子を展示していただきました。
翌年の2019年には、聖路加国際病院の小児科・子ども医療支援室より「感謝の会」にご招待頂き、西島さんだけでなく、当社も含めて、子ども医療支援ボランティア活動を評価・表彰頂きました。
【骨髄バンク登録や献血への支援】
白血病などの血液ガンの治療方法の一つ、骨髄移植を進めるためには、骨髄バンクの登録者数(ドナー)が増えることが大切になります。全国骨髄バンク推進連絡協議会ウェブサイトのニュースによれば、2020年12月現在、全国の累計ドナー登録者数は約85万人だそうです。
全国や地域の協議会では、ボランティアの皆さんが、献血ルーム・保健センター・役所などで、地道に啓発活動されています。ボランティアの皆さんは1人でもドナーが多ければ、救われる命があることを知っているからです。
それでも、まだまだ骨髄バンクの活動を知る機会は少ないかもしれませんね。ぜひ、この記事をきっかけに、下記のサイトをのぞいてみてください。ケア帽子の活動についても、全国骨髄バンク推進連絡協議会の最新号(2021.3.1付)、千葉骨髄バンク推進連絡会の千葉の会だより2月号(2021.2.1付)に掲載されていますので、ご覧ください。
■全国骨髄バンク推進連絡協議会
https://www.marrow.or.jp/about/news.html
■千葉骨髄バンク推進連絡会
https://www.marrow.or.jp/chiba/
【ご相談、お待ちしております】
日東タオルでは、タオルのプロフェッショナルとして「タオルで人を笑顔にすること」をモットーに活動しております。ちょっとしたご縁から、ケア帽子のタオル支援を続けさせて頂くことで、当社が少しでも社会の役に立っているという実感を得ることができますこと、とても感謝しております。皆様の活動の中でも、当社が何かお力になれることがありましたら、ぜひ気軽にご連絡ください。ご相談お待ちしております。
鳥山貴弘
(日東タオル専務)